日立:英の原発会社買収へ 海外展開目指す

日立:英の原発会社買収へ 海外展開目指す
毎日新聞 2012年10月27日 11時58分

 英国で原子力発電所の建設を計画する原発事業会社「ホライズン」を日立製作所が買収する見通しとなったことが27日、明らかになった。ホライズンの設立母体で株主の独電力大手エーオン、RWE両社と日立が近く合意する見通しだ。日立がリトアニアで計画する原発建設に対する同国の国民投票で反対多数となるなど、東京電力の福島第1原発事故以降、停滞している日本メーカーの原発事業の海外展開に弾みがつく可能性もある。

 買収額は5億ポンド(約650億円)規模になると見られている。早ければ月内に合意する見込みだ。日立が買収すれば、原発の建設だけでなく、約40年間稼働する原発の保守・管理も請け負うことになり、今後の日本メーカーの海外展開のモデルになりそうだ。
 ホライズンはRWEとエーオンが出資し、09年に設立。25年までに英国で原発4〜6基(最大660万キロワット)を建設する計画で、既に予定地も取得している。しかしドイツの脱原発政策などの影響で株主2社が今年3月、売却を表明していた。

 ホライズンの入札には当初、中国企業2社が名乗りを上げたものの撤退。現時点では日立とカナダのエンジニアリング会社、SNCラバリンの連合と、東芝・米ウェスチングハウス(WH)連合が残っているが、東芝・WH連合は多額の買収費用を考慮し、日立を上回る応札額を提示しないと見られている。
【大久保陽一】
by momotaro-sakura | 2012-10-27 13:43