尖閣・竹島「現状維持を」=ICJ提訴にも否定的―米元高官


尖閣・竹島「現状維持を」=ICJ提訴にも否定的―米元高官


2012年11月13日 15時58分

 【ソウル時事】スタインバーグ前米国務副長官は13日、ソウルで講演し、沖縄県・尖閣諸島や島根県・竹島などの領土問題に関し「完全に解決する必要はない。当面そのままにしておくという合意を結ぶのも一つの方法だ。国際司法裁判所(ICJ)など国際的メカニズムを利用するのは正しい方法ではない」と述べた。「現状維持」が重要で、関係国は竹島問題のICJ提訴など新たな動きを起こすべきではないとの認識を示したものだ。

 また、北朝鮮問題に関し「オバマ大統領は次期韓国大統領と絶対に協力する。北朝鮮はそれを考えなければならない」と指摘。「米国としては、韓国が主導的役割を果たすのは歓迎すべきことだ。南北間で核問題を扱うことは、南北和解の核心だ。北朝鮮は米国との関係を望むなら、まず韓国との対話に臨まなければならない」と述べ、米朝対話の前に南北間で核問題を議論するよう求めた。 


ジェームズ・B・スタインバーグ国務副長官
Deputy Secretary of State James B. Steinberg

 ジェームズ・B・スタインバーグは国務副長官として、クリントン国務長官の首席代理を務める。オバマ大統領の指名を受け、2009年1月28日に米国上院で承認され、翌29日にクリントン長官の前で宣誓就任した。オバマ政権での指名以前は、2006年1月1日からリンドン・B・ジョンソン公共政策大学院長を務めていた。現在は休職中である。2001年から05年まではワシントンDCのブルッキングス研究所で副所長および外交政策研究部長を務め、米国の外交政策に関する幅広い研究プログラムを指導した。

 1996年12月から2000年8月まで、ビル・クリントン大統領の国家安全保障問題担当次席補佐官を務めた。この間、1998年および99年の主要国首脳会議(G8)で、大統領の個人代表である「シェルパ」を務めた。1994年から96年まで国務省の首席補佐官および政策立案室長、1993年から94年まで情報調査局の次官補代理(分析担当)を歴任した。

 1989年から93年までカリフォルニア州サンタモニカのランド研究所で上級アナリスト、1985年から87年までロンドンの国際戦略研究所で米国の戦略的政策を研究する上級フェローを務めた。また、1983年から85年まで上院軍事委員会でエドワード・ケネディ上院議員の首席補佐官、1981年から83年まで上院労働・人的資源委員会の少数党顧問、1979年から80年まで司法次官補(民事担当)の特別補佐官、1978年から79年までコロンビア特別区連邦巡回控訴裁判所のデービッド・L・ベイズロン判事の法律助手、1977年に保健・教育・福祉省次官補(企画・評価担当)の特別補佐官を務めた。

 スタインバーグ副長官には、「Difficult Transitions: Foreign Policy Troubles at the Outset of Presidential Power」、「Protecting the Homeland 2006/2007」、「An Ever Closer Union: European Integration and Its Implications for the Future of U.S.-European Relations」など、外交政策および国家安全保障に関する著書・論文が多数ある。

 1973年にハーバード大学で学士号、1978年にエール大学法科大学院で法務博士号を取得。

 1953年、ボストン生まれ。妻のシャーバーン・B・アボットは、米国大統領府科学技術政策局の副局長(環境問題担当)である。

2011年7月、国務副長官を退任し、シラキュース大学マックスウェル行政大学院長に就任。
by momotaro-sakura | 2012-11-14 13:28