<ダブル選>無党派層が最大級 変わる?戦術


<ダブル選>無党派層が最大級 変わる?戦術


毎日新聞2012年11月24日 13時37分
(2012年11月24日 13時44分 更新)

 年内実施が急きょ決まった衆院選と東京都知事選。立候補予定者は短い準備期間で有権者に人柄や政策を知ってもらうのに懸命だが、参謀役としてPR戦略などを手掛けるのが「選挙プランナー」だ。約30人が活動しているといい、今回も引っ張りだこ。ベテランと若手を代表する選挙プランナー2人に、ダブル選について聞いた。

 選挙プランニング会社「アスク」(東京都千代田区)社長の三浦博史さん(61)は「日本初の選挙プランナー」として知られる。過去5年に手がけた候補者の勝率は約9割といい、今回も数陣営を掛け持ちで支援する。

 三浦さんは元国会議員秘書で、89年に米国型の選挙キャンペーンをモデルに同社を設立した。選挙カーや女性アナウンス係の手配から候補者のイメージ作り、広報戦略まで幅広く手掛ける。「最強のチームを瞬時に作るのが仕事」という。

 国政や知事などの大型選挙は地域をこまめに回る「ドブ板」ではなく、メディアを使って浸透を図る「空中戦」が重要と指摘。新人候補についた7月の山口県知事選では「脱原発」を前面に出す相手陣営に対し「脱『原発依存』は当たり前」とのメッセージを発して争点の多様化を図り、当選につなげた。

 今回の衆院選は「現時点で支持率の高い自民党と組織力のある公明党が有利」としつつ「支持率はテレビの露出に連動するので、他党も注目選挙区で善戦すれば伸びる余地がある」とみる。都知事選は衆院選に埋もれた形になり「ハラハラ、ドキドキ感がない」と語る。

 一方、「政党ではなく、候補者個人が問われる選挙になる」と予測するのは「日本最年少選挙プランナー」を自称する選挙コンサルティング会社「ダイアログ」(大津市)代表の松田馨(かおる)さん(32)。無党派層は過去最大級に膨らみ、政党は離合集散を繰り返している。今回は「自民が大勝した05年の『郵政選挙』や、民主が政権を奪った前回衆院選のような、政党の看板で戦う選挙は無理」とみる。

 松田さんは06年の滋賀県知事選で新人の嘉田由紀子氏(62)の陣営に入り、3選を目指す政党相乗りの現職を破った。今回の衆院選は関西地方の前職と新人候補を担当する。

 松田さんは最近の政党やマスコミの世論調査の数字に疑問を感じている。調査は固定電話を使うことが多いが、携帯電話しか持たない世帯も増えているからだ。「特に東京は、その傾向が強い。都知事選は世論調査で浮かんでこない有権者の動きがあるかもしれず、注目しています」【竹内良和】

by momotaro-sakura | 2012-11-24 16:06