“泣き”の橋下氏 同情誘って支持集め

泣き”の橋下氏 同情誘って支持集め


 衆院選公示後、最初で最後の日曜日となった9日、各党の党首は全国各地で声を張り上げた。日本維新の会の橋下徹代表代行(43)は、東京・銀座など都内5カ所と静岡市で街頭演説を行い、圧勝ムードの自民党批判を展開した。共同通信など一般紙各紙が最新の世論調査で、自民圧勝の選挙情勢を伝えて以降、橋下氏は攻撃のターゲットを安倍自民へ変更。「維新は東京で惨敗ですよ。4年間、夢も希望もなく過ごしていきます。それでいいんですか」と聴衆へ同情を誘った

 ターゲットは、自民党へロックオン。東京・銀座4丁目の交差点付近で聴衆約3500人が見守る中、橋下代表はマイクをきつく握り締めて訴えた。「維新は東京で惨敗ですよ。僕は4年間、夢も希望もなく過ごしていきますよ」。 報道各社による最新の世論調査では自民・公明で300議席に達する「圧勝」という選挙情勢が伝えられている。石原慎太郎代表(80)と壇上に立った橋下氏は、ふてくされたように落胆した表情を見せ、聴衆へ同情を誘った。

 しかし、声のトーンは徐々にヒートアップ。「これじゃ、3年前に皆さんが落とした議員が復活してくることになる。何も変わりませんよ、皆さん。東京は日本の心臓部。東京が動けば、日本は動くんです!!」と、聴衆へ支持を訴えた。
 選挙戦の序盤は、第三極が二分化したこともあり、同じ関西発の新党で「卒原発」を訴える日本未来の党の政策を批判していた。しかし、世論調査で自民優位の報道が流れた先週末からは、攻撃の矛先を大転換して自民党へ向け始めた。

 日本の国際競争力の強化にも言及した。「僕は、中学から大学まで10年間英語を学んできて『グッドモーニング』しかしゃべれません。国際会議の昼食でも1人だけ、通訳を介してだったので笑いも1分後にゲラゲラです。これじゃ、世界から相手にされません」。

 大阪市の公立学校では、来年度から、小1から英語の発音を中心とした学習法を実施する。教科書は年間約15億円かけてiPad(アイパッド)を導入するという。「これをやれば、高校卒業までに英語が話せるようになるんです。公共工事のトンネルや道路ばかりを進めている自民党が、英語を話せるように出来ますか?」と、教育面からも自民党批判を繰り返した。


 この日、橋下氏と石原氏はJR新宿駅なども遊説し、都内5カ所で計約1万7000人を集めた。聴衆は2人の写真撮影だけして去る人や、黄色い声援を送る人などさまざまだった。【峯岸佑樹】


 [2012年12月10日7時51分 日刊スポーツ紙面から]
by momotaro-sakura | 2012-12-10 10:35