師走衆院選 投票率どうなる 期日前は減、多い争点

師走衆院選 投票率どうなる 期日前は減、多い争点

2012年12月15日 東京新聞夕刊


 二十九年ぶりの師走選挙となった衆院選。あす十六日、投開票を迎えるが、何かと気ぜわしい上に気温がぐっと下がる年末の選挙は、投票率が下がりがちといわれる。実際、期日前投票は前回の二〇〇九年に比べ全国的に低調だ。投票率はどうなるのか。
 総務省によると、小選挙区で九日までに期日前投票を済ませたのは、有権者の2・44%に当たる約二百五十五万人。〇九年の同時期(2・94%)より0・5ポイント低い。
 投票率について、中央大の三船毅教授(政治学)は、〇五年の小泉郵政選挙の67・51%や〇九年の69・28%を下回り、「60%台前半になるのでは」と予想。「今回の選挙は重要な争点が多いが、選挙目当てで各政党が離合集散し、主張もあいまいな点が多く、有権者にとって分かりにくい」。師走の上、有権者が政党を絞りにくいことが投票率を押し下げると予想する。
 戦後二十四回の衆院選のうち、師走の投票は四回。一九六九(昭和四十四)年の投票率は68・51%、八三年は67・94%といずれも70%を下回り、当時としては低い水準だった。
 ただ、田中角栄首相(当時)の「日本列島改造論」などが争点となった七二年は71・76%、ロッキード事件で政治批判が強まった七六年は73・45%と、70%台を回復。結局は有権者の政治への関心の強さが左右するようだ。
 気象庁によると、十六日は広い地域で晴れか曇りになりそう。冬の選挙としては投票に行きやすそうだ。
 三船教授は「改憲や原発、環太平洋連携協定(TPP)など重要問題が争点となっている今回は、日本の将来、有権者一人一人の未来を左右する分かれ道。意思表示しなければ後で悔やむことになる」と投票を呼びかける。

by momotaro-sakura | 2012-12-15 16:09