2012年 12月 27日
三重に国内最大の風力発電所、日立が2MWシステム40基を受注
三重に国内最大の風力発電所、日立が2MWシステム40基を
受注公開日時2012/12/26 6:30
日立製作所は、青山高原ウインドファームが三重県津市と伊賀市に増設する大規模風力発電所向けに、容量2メガワット(MW)の風力発電システム「HTW2.0-80」40基を受注した(図1)。
図1 HTW2.0-80。写真は今回の発電所ではなく、ウインド・パワーかみす風力発電所に納めたもの(写真:日立製作所)
青山高原ウインドファームには現在、20基(容量15MW)の風力発電システムが設置されている。今回の増設により、発電設備容量は国内最大の95MWとなる。
日立は今回、この発電所の造成工事から設計・製造・据付を受注。受注した40基は、2016年3月に18基、2017年3月に22基が順次運転を開始する予定である。
日立がHTW2.0-80で採用しているダウンウィンド方式は、風見鶏効果による風荷重の低減で基礎工事コストを低減できること、丘陵地など吹上風が吹く地帯での発電効率が良いことが特徴という。
同社は2012年7月に、富士重工業から風力発電システム事業を譲り受け、日立事業所 埠頭工場(茨城県日立市)で開発・製造を始めた。これまでに約110基の2MW風力発電システムを受注している。今後、さらに営業活動を強化し、2015年度に風力発電システムで国内市場シェア首位を目指すとしている。(Tech-On! 赤坂麻実)
[Tech-On! 2012年12月25日掲載]