「衣・食・住」のすべてが値上げへ 「隠れ値上げ」も進行中


「衣・食・住」のすべてが値上げへ 「隠れ値上げ」も進行中

NEWSポストセブン2013年6月3日 16時00分
(2013年6月3日 16時33分 更新)


 日経平均株価が、5月23日1143円の暴落を演じたが、それとともに“安倍バブル”が早くも弾けた。「円安・株高で企業の業績が回復し、次にサラリーマンの給料が上がる」というアベノミクスに期待した国民の前に、いま、厳しい現実が待ち受けている。

 この夏、電気・ガスなど公共料金から食品、外食産業、靴や鞄、家具にトイレットペーパーまで、これでもかと「衣・食・住」すべてが大幅値上げされる。いずれも円安による原材料費、燃料費、飼料代や物流コストの上昇が原因で、国民には賃上げの恩恵がないのに、アベノミクスの副作用だけが回ってきたのだ。

 まず「食」では、小麦粉や植物油などの輸入価格高騰の影響が大きい。7月1日には山崎製パンが食パン「芳醇」や「高級つぶあんぱん」など15品目を2~6%値上げし、日清製粉も「マ・マー パスタソース」のうち10品目を9~11%値上げ、味の素は8月1日出荷分から家庭用マヨネーズを6%上げる。

 水産加工品も上がる。世界的な鰹の不漁と漁船用燃料重油の値上がりなどで、水揚げしてすぐに瞬間冷凍される加工用冷凍鰹の価格は1年前の2倍に急騰。そのため、はごろもフーズは5月からツナ缶「シーチキンL」を330円から345円に引き上げ、鰹節大手のマルトモは、6月から「削りぶし」「花かつお」などの商品を10~20%値上げする。

 値上げの波は低価格競争をしてきた外食産業にも及んでいる。マクドナルドはこの5月7日から「100円マック」を120円、チーズバーガーを120円から150円へと2割以上引き上げた。回転寿司チェーンのかっぱ寿司はこの夏をメドに1皿94円から105円に価格を改定している。

 経済ジャーナリストの荻原博子氏は、今後、値上げはもっと増えると指摘する。

「穀物の国際相場は昨年から上昇していたが、これまでは円高で国内価格の上昇が抑えられていた。それが円安に転じたことでダブルパンチになった。たとえば、政府が全量買い取って企業に販売する輸入小麦の価格は4月に9.7%引き上げられた。

 在庫があるメーカーは、今は値上げを我慢していても、いずれ価格転嫁しなければやっていけない。パンの他に、うどんやパスタなど麺類の価格は上がるでしょう。また、穀物が高いと飼料代が上がり、食肉の価格にもはねかえります」

 値上げは目に見えるものだけではない。価格据え置きで内容量を減らす「隠れ値上げ」もひそかに進行しているのだ

by momotaro-sakura | 2013-06-04 06:48 | ブログ