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仕分け2日目 「不要」 さらに5件

仕分け2日目 「不要」 さらに5件
37事業の8割 見直し要求
 県民や有識者が県の事業の内容を公開の場で吟味し、必要かどうかなどを判断する「事業仕分け」は1日、県庁で2日目の作業が行われた。37事業について行われ、5件がとりやめが妥当だとする「不要」と判定された。全体の8割が何らかの見直しを求める評価で、「県・現行通り」は8件だった。

 「不要」とされたのは、退職校長らが教員の授業指導にあたることなどを内容とする「『魅力ある授業』づくり支援事業費」(6490万円)の小・中学校部分と高校部分、「山の村運営事業費」など(約7250万円)のうち「春野山の村」部分、「シルバー人材センター育成事業費助成」(約9400万円)、県民生活に関する研究などを行っている研究機関への「試験研究機関プロジェクト研究推進事業費」(1億9000万円)。

 「魅力ある授業」づくりは、「小・中学校を運営する市や町が主体的に考えて必要な研修を行うべきだ」などが「不要」理由とされた。

 シルバー人材センターを運営する社団法人への補助事業は、公募で選ばれた県民委員が「民間でできる。民間業者の参入の障壁にもなっているのでは」と理由を説明した。担当する県雇用推進室の漆畑真理子室長は仕分け後、「任意団体もあり、一概に補助は打ち切れないが、見直しの時期とは認識していた。検討したい」と話した。他の評価は、「県・要改善」18、「民間」「市町村」がそれぞれ2、「国・広域」「県・民間委託」がそれぞれ1だった。

 作業は誰でも傍聴でき、2日目は212人が傍聴。神奈川県鎌倉市の地方公務員の男性(32)は「予算を使い切るために何をするか考えているような部署が幾つかあった。コストと成果についての議論が足りなかった」と感想を語った。

 事業仕分けは2日が最終日。JR沼津駅周辺の鉄道高架化や静岡空港関連など31事業について行われる。

(2009年11月2日 読売新聞)
by momotaro-sakura | 2009-11-02 10:20 | ブログ