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パナソニックが5日から三洋TOB、年内にも子会社に

パナソニックが5日から三洋TOB、年内にも子会社に
2009年 11月 4日 18:05
[東京 4日 ロイター] パナソニック(6752.T: 株価, ニュース, レポート)は4日、三洋電機(6764.T: 株価, ニュース, レポート)の株式公開買い付け(TOB)を決議したと発表した。実施日は5日から12月7日までの22営業日で、普通株のTOB価格は当初の予定通り1株あたり131円とした。
 三洋電機の大株主である金融3社が過半数を応募することで、TOBは成立する見通し。パナソニックは発行済み株式の過半数を取得して、年内にも三洋電機を子会社化する。

 三洋電機の4日終値は1株216円に達しており一般からの応募は見込めないが、三洋電機の大株主である大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ、三井住友銀行、米ゴールドマン・サックスグループ(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)の金融3社がTOBに応募する契約となっている。3社の応募数はすでに普通株換算で発行済み株式総数の50%超に達しており、TOBの成立条件を確保する。50%超の応募で、パナソニックの買付代金は4022億9900万円になる。

 パナソニックは昨年11月に、三洋電機と資本・業務提携を締結。今年に入ってから世界11カ国・地域の当局で独占禁止法の審査を受けていたが、各国当局から、パナソニックと三洋電機の電池事業の世界シェアが高まることに懸念が示されたため、両社は対応措置をとることにした。

 三洋電機は、FDK(6955.T: 株価, ニュース, レポート)に電池子会社2社を売却する。売却するのは、自動車用途を除いたニッケル水素電池を手掛ける三洋エナジートワイセル、円筒形リチウム一次電池・コイン形二次電池の三洋エナジー鳥取。売却額は約64億円。さらにパナソニックは、同社が湘南工場(神奈川県茅ヶ崎市)で独自に手がけているハイブリッド自動車用ニッケル水素電池事業を第三者に売却する。

 またパナソニックは、中国当局から、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)との自動車用二次電池の共同出資会社「パナソニックEVエナジー」(静岡県湖西市)への影響力を排除するよう指摘を受けた。具体的には、1)出資比率を現行の40%から19.5%に引き下げる、2)取締役の派遣を放棄する、3)社名から「パナソニック」を外す、4)議決権の行使を放棄する――ことが柱。パナソニックは、トヨタとの協議を経て受け入れる見通し。
by momotaro-sakura | 2009-11-04 18:48 | ブログ