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韓国、1年ぶりに債権国に

韓国、1年ぶりに債権国に
 韓国銀行は24日、昨年の世界的な金融危機以降、経常黒字を持続してきたことで、韓国が1年ぶりに債務国から債権国へと転換を果たしたことを明らかにした。債権国になると、国家信用度が高まり、外資による投資の活性化が見込める。


 韓銀によると、今年9月末現在で韓国の純対外債権は29億8000万ドルで、昨年9月末にマイナス235億2000万ドルに陥って以降、1年ぶりに債務国から債権国へと復帰を果たした。9月末現在で、韓国の対外債権は4004億ドル、対外債務は3975億ドルとなっている。


 韓銀関係者は「過去1年間は対外債務と対外債権が同時に増加したが、経常収支が黒字を維持したおかげで、外貨準備高が大幅に増加し、対外債権の増加ペースが対外債務を上回った」と説明した。韓国は1997年の通貨危機以降、債権国の地位を維持してきたが、今回の金融危機直前に外貨建ての借り入れが増え、債務国に転落していた。


 6月末現在で、韓国の国内総生産(GDP)に占める対外債務の比率は46.8%で、米国(94.0%)、ドイツ(155.9%)、英国(369.4%)より低く、メキシコ(18.3%)、日本(42.9%)よりは高かった。


 一方、今回の金融危機では、ウォン相場や株価などが海外の金融市場の不確定要素に敏感に反応する「連動化」が、通貨危機当時よりも目立ったことが分かった。


 韓銀金融経済院のユ・ボクグン課長とソウル市立大経済学部のチェ・ギョンウク教授は同日、「国内外金融市場の連動性変化分析」と題する論文で、国際短期資金市場の信用リスクと世界各地の株式市場の不安心理など外的要因がウォン相場の変動に与えた影響力は、通貨危機当時(2.5%)の8倍の20%に達したと分析した。株価に与えた影響も依然より3.6倍強まった。ユ課長は「通貨危機が一部地域を中心に起きた局地的な現象だったとすれば、今回の金融危機は全世界的にさまざまなルートで波及効果を及ぼした。経済政策を立てる上で、外的要因をより細かく注視する必要がある」と指摘した。


宣政敏(ソン・ジョンミン)記者
by momotaro-sakura | 2009-11-25 13:56 | ブログ