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高校生260人集団面接会、就職厳冬で3年ぶり開催

高校生260人集団面接会、就職厳冬で3年ぶり開催
 来春卒業予定の高校生を対象にした就職面接会が25日、佐賀市の結婚式場「マリトピア」で開かれた。景気悪化に伴う就職内定率の低下を受け、佐賀労働局と県などが3年ぶりに開催。企業側は、県内に事業所がある建設、運輸、宿泊、医療・福祉などの約50社(求人数約170人)、高校生は34校の計約260人が参加した。厳しい雇用情勢にもかかわらず、生徒たちが希望する業種には偏りがあり、困惑する企業の担当者もいた。

 約10人の生徒を連れてきた高校の進路指導教諭によると、この学校では例年、就職希望の生徒でこの時期に就職が決まっていないのは10人以下だが、今年は倍ほどいるという。教諭は「生まれた年が違うだけで就職状況が厳しいのはかわいそう。何とか決まってほしい」と話した。

 家庭の事情で就職を目指している私立高3年の女子生徒(17)は「販売の会社に書類を出したが、募集をしていなかった。学校からは今日決めるように言われた」と、真剣な表情で面接を待っていた。

 50人以上が面接を受けた菓子製造販売会社がある一方、ブースに2人しか来なかった医療法人も。この医療法人の担当者は「3年前は20人は来たのに。医療・介護は求人はあるが、仕事がきついからか職を求める生徒が減っている。大切な仕事なのだが……」と残念そうに語った。

 同様に生徒があまり訪れなかった佐賀市外の企業の担当者は「職場が市外だからと敬遠せず、色々な企業に話を聞けば、意外に自分に合った仕事が見つかるかもしれないのに」と話していた。

 佐賀労働局によると、県内の高校生の就職内定率は9月末現在で39・7%で、前年同期より13・2ポイントも低下した。

(2009年11月26日 読売新聞)
by momotaro-sakura | 2009-11-26 09:53 | ブログ