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行革13議案、否決 南足柄市議会

行革13議案、否決 南足柄市議会
2009年12月10日

  南足柄市議会は9日の本会議で、提案された15議案のうち住民票の写しの手数料値上げなど行政改革(財政再建)に関する13議案をいずれも否決した。世界的な不況で法人市民税が見込めず大幅な税収不足が避けられないため、市は行政サービスの縮小と値上げを提案していた。この否決により、今後本格化する予算編成に大きく影響することは避けられない。


  否決された議案は、住民票や戸籍の写しなどの手数料、市営施設の利用料、市立幼稚園の保育・入園料の値上げなど、どれも市民の負担が増大する内容。幼稚園の保育・入園料やパークゴルフ使用料など4施設の値上げ案は賛成者ゼロだった。市は3300万円の増収を見込んでいた。


  多くの議員が「市民に痛みを強いる前に(一般職員の)人件費、定員削減が先」との態度だった。否決の背景についてある議員は「市民や企業らの代表による市行革推進委員会で審議する前に自治会長らを集めた市政懇談会で発表するなど市民無視があった」と市の姿勢も批判する。


  閉会後、全員協議会で議会に特別委員会を設け「反対するだけでなく、政策提案していく」ことで一致した。


  沢長生市長は「真摯(しんし)に受け止め、市民への情報発信や意見集約を行い理解を得られる努力をする。行財政改革はやらなければならない」とコメントした。


(岡田宙太)
by momotaro-sakura | 2009-12-10 15:11 | ブログ