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生物多様性、現状以上に 来年のCOP10で日本提案へ

生物多様性、現状以上に 来年のCOP10で日本提案へ2009年12月23日14時18分


 政府は22日、来年10月に名古屋市である国連生物多様性条約締約国会議(COP10)で合意を目指す2010年以降の新たな国際目標について、日本として「50年までに生物多様性を現状以上に豊かにする」と提案する方針を決めた。環境省や外務省など関係8省による副大臣級会合で最終案を了承。今月末に条約事務局に提出する。

 最終案によると、50年までの中長期目標の達成のため、「生態系に配慮した農業技術の普及」など34の手法と、「絶滅危惧(きぐ)種の個体数」など19の数値指標を列挙。保全する森林や回復をめざすサンゴ礁の面積、都市の緑地面積などを盛り込んだ。また、生態系が食料や観光といったサービスにもたらす経済効果も指標の一つに挙げている。

 政府が10月にまとめた素案段階の中長期目標は「50年までに生物多様性の損失を止め現状以上に豊かに」としていたが、最終案では「損失を止め」の表現を除いた。国民から寄せられた意見を反映して修正した。

 田島一成・環境副大臣は記者団に「議長国の日本が控えめな目標だと言われないように、(生物多様性を)もっと積極的に豊かにしていこうという目標にした」と説明している。

by momotaro-sakura | 2009-12-23 14:53 | ブログ