2009年 12月 27日
物価下落10年度も、政府見通し0.8% 成長率は実質1.4%
政府は25日の臨時閣議で、2010年度の経済見通しを了解した。国内総生産(GDP)の成長率は実質で1.4%、名目で0.4%となり、いずれも3年ぶりのプラスに転じると予測した。ただ消費者物価指数が前年度比0.8%低下し、2年連続のマイナスにとどまるとみている。日本経済のデフレ(物価の継続的な下落)脱却には時間がかかりそうだ。
09年度第1次補正予算の減額は、10年度の実質成長率を0.1ポイント押し下げる。09年度第2次補正予算案で手当てした緊急経済対策は、0.6ポイントの押し上げ要因になると試算した。
10年度当初予算案に盛り込んだ子ども手当の7割が個人消費に回り、10年度の実質成長率を0.2ポイント押し上げるとの見通しも示した。農家の戸別所得補償の押し上げ効果は0.1ポイントを見込む。(26日 00:26)