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<日本航空株>ストップ安37円まで下落 取引成立せず

2010年1月12日 10時57分 ( 2010年1月12日 11時20分更新 )
<日本航空株>ストップ安37円まで下落 取引成立せず
 12日の東京株式市場で、経営再建中の日本航空の株に売り注文が殺到、値幅制限の下限(ストップ安)となる前週末比30円安の37円まで下落したが、取引は成立していない。午前10時時点で売り株数が約6億3900万株となる一方、買い株数は約860万株にとどまり、取引時間中の売買成立は難しそうだ。

 会社更生法を活用しながら企業再生支援機構の支援で再建を目指す方向となったことから、「100%減資と上場廃止は避けられない」との観測が市場で強まっている。その場合、日航株は無価値になる可能性が高いため、朝方から投げ売り状態になった。旧日本エアシステムと統合した02年10月以降の最高値は366円で、そのほぼ10分の1の水準でも買い手がつかない状況だ。

 日航の株価は、昨年11月、中間決算の悪化や前原誠司国土交通相が経営再建策について「法的整理しないとは言っていない」と述べたことなどを受け、100円を割り込んだ。法的整理案が浮上した昨年末に上場来安値の60円まで下落。その後、日本政策投資銀行のつなぎ融資枠が増額される見通しになり、年明けには一時、90円台まで上昇するなど乱高下が続いていた。市場関係者は「株価は、法的整理と上場廃止の可能性を織り込みつつある」(大手証券)とみている。【田畑悦郎】

by momotaro-sakura | 2010-01-12 12:00