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米トヨタ、230万台リコール アクセル不良、戻らず

米トヨタ、230万台リコール アクセル不良、戻らず
2010年1月22日 12時04分

 【ニューヨーク=阿部伸哉】トヨタ自動車の米国法人は21日、米国で販売した「カローラ」「カムリ」「RAV4」など8車種で、フロアマットなしでもアクセルペダルが戻りにくくなることが分かったとして、計230万台のリコール(無料の回収・修理)を実施すると発表した。

 トヨタは昨年秋、アクセルペダルがマットに引っかかりやすいとの指摘を受け、米国で420万台以上を対象に自主改修を実施中。今回のリコールは、トヨタ車の安全性に対する信頼性を大きく揺るがすことになりそうだ。

 トヨタ側の調査によると、リコール対象車種ではアクセルの付け根の稼働部分が繰り返しの使用ですり減り、そこに車内ヒーターの使用で発生した結露が入り込むと稼働部分の摩擦抵抗が大きくなることが分かった。

 このため、踏み込んだペダルが戻らなくなったり、戻るのに時間がかかったりする場合があるという。日本で販売する車は違う部品を使っており対象外としているが、同じ部品を使う欧州販売分には波及する可能性が高い。トヨタは「部品の材質と形状」を問題点として、早急に改善策を決める。

 今回のリコール対象車のうち、170万台はマット問題でも自主改修の対象となっている。トヨタは計480万台以上を回収・修理することになる。

 トヨタには「マットなしでもアクセルペダルが戻らない」という苦情がこれまでに13件寄せられている。

 米ニューヨーク・タイムズ紙によると、米運輸省の高速道路交通安全局(NHTSA)は、テキサス州ダラス近郊で昨年12月、トヨタ製のセダン「アバロン」が池に突っ込み、4人が死亡した事故との関連を調べている。


(中日新聞)
<東証>トヨタが軟調 米でリコール、品質管理に懸念も(2010/1/22 10:00)
(9時35分、コード7203)軟調。前日比100円安の4090円近辺で推移している。トヨタは22日朝(米国時間21日夕)、米国で販売した約230万台をリコール(無料回収・修理)すると米当局に届け出たと発表した。トヨタの強みである品質管理の面で相次ぐ問題とあって、嫌気する売りが膨らみ、株価の下落率は同業他社と比べて大きい。21日の米株式相場の大幅下落を受け、ホンダ(7267)や日産自(7201)は1%程度下げている。トヨタの下落率は一時3%強に達した。

 トヨタは昨年11月にも米国で426万台の自主回収を実施した。「大規模リコールで、『品質のトヨタ』の揺らぎは販売面でも重荷になりかねない」(準大手証券の情報担当者)との声があった。〔NQN〕

by momotaro-sakura | 2010-01-22 12:43