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注目銘柄ダイジェスト:アナリスト評価の高まりで日立が終日強い動き

注目銘柄ダイジェスト:アナリスト評価の高まりで日立が終日強い動き
16時38分配信 フィスコ

現在値
日立 316 +7
郵船 343 +6
商船三井 608 +1
川崎船 347 +10
三菱商 2,292 -108



日立製<6501>:316円(前日比+7円)
切り返す。大和では投資判断を「3」から「1」へ2段階格上げしている。今年に入って野村でも投資判断を「1」に格上げしており、急速にアナリストの評価が高まる状況となってきている。大和では、課題事業の収益性改善による利益水準の向上、プラスサイドのニュースフローが続く可能性などを評価ポイントとしており、目標株価は450円に設定しているようだ。

大手海運株
総じて底堅い動き。本日22日は海運大手の収益が回復しているとの観測報道が伝わっており、評価材料につながる格好へ。10-12月期の経常損益は、日本郵船<9101>が30億円前後の黒字、商船三井<9104>が100億円程度の黒字、川崎汽船<9107>が120億円程度の赤字とされている。日本郵船と川崎汽船が相対的に確りだったが、メリルリンチ(ML)では、同報道における両社の数値は、ML予想をそれぞれ80億円程度上回る水準と指摘しているもよう。

三菱商事<8058>:2292円(同-108円)
主力コア銘柄に対する海外投資家の資金流入を背景に、ここまで強い動きが目立ってきたが、本日は資源価格の下落をきっかけに利益確定の動きが強まっている。とりわけ、在庫統計を嫌気して原油市況が2.1%の大幅下落となったことが響いているようだ。銅や金など非鉄市況も軟調推移、米国市場でもエネルギー関連株の下落が目立っていた。

長谷工<1808>:82円(同+1円)
買い先行。クレディ・スイス(CS)が投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を73円から130円に引き上げていることが買い材料になった。CSでは、通期業績予想の下方修正リスクは残るものの、これが悪材料出尽くしと捉えられ、株価の上昇につながっていくと考えているもよう。マンション市場の回復を享受する銘柄が、再び檜舞台に立つ時期が到来へと指摘している。

信越化学<4063>:4945円(同-315円)
売り気配から大幅安。同社は昨日21日、第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は315億円となり、市場コンセンサスを下回る内容となったことが嫌気される格好。前四半期比較でも若干の減益、コンセンサスは350億円強の水準であったとみられている。想定どおりの決算でも出尽くしムードが強まると見られていただけに、想定外の下ブレ決算にはネガティブ反応が先行。なお、モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げしている。

SUMCO<3436>:1743円(同-82円)
下げ目立つ。信越化学が昨日の第3四半期決算を受けて急落、とりわけ、シリコンウエハ事業の回復度合いの低さが、コンセンサス下ブレの主因となっている。これを受けて、シリコンウエハ大手の一角となる同社にも、過度な期待感が後退する状況ともなってきているようだ。

富士フイルム<4901>:2960円(同+25円)
切り返す。10-12月期の営業損益は50億円程度の黒字になった模様と観測報道が伝わっている。四半期ベースでは4四半期ぶりの黒字となる格好のようだ。朝方こそ、主力コア銘柄売りの流れに押されたが、ゴールドマン・サックス(GS)やメリルリンチ(ML)など、観測報道に対してはポジティブな見方が多い。報道どおり構造改革費用300億円計上を前提にすれば、営業赤字継続との見方がコンセンサスにはなっていたようだ。

オリジン電気<6513>:412円(同+80円)
ストップ高。目立った材料は表面化していないと見られるが、前日からもみ合いを上放れる動きとなり、追随買いの動きが強まる格好と観測される。手掛かり材料としては、タッチパネル関連としての材料性をはやす声が多いもよう。携帯情報端末のディスプレイパネル貼り合わせ装置などを手掛けているが、これは、タッチパネルと液晶間の空気層に光学弾性樹脂を充填して、視認性向上や薄型化・軽量化を可能にするものである。みずほでは過去に、同新製品で来期には5-10億円程度の営業増益要因になると試算していた。

東京製鐵<5423>:1009円(同-11円)
本日第3四半期の決算発表が予定されている。比較的、通期予想は下方修正されるとの見方も多いようだが、来期の営業赤字転落予想も多いなど、足元の業績悪化は大方織り込まれている状況にある。改めて警戒感を強める動きには至っていないようだ。なお、JPモルガン(JPM)では10-12月期営業損益は14億円の赤字を予想している。なお、同社は第3四半期決算(09年10-12月期)を発表。10-12月期のみの経常損益は、▲15.7億円となった。同時に10年3月期の業績予想も下方修正しており、経常利益は従来の56億円から▲34億円となる見込み。公共工事の抑制などで製品販売数量が一段と落ち込んだ一方、主原料である鉄スクラップ価格が海外要因から10月末以降再び上昇に転じ、その後も高止まったことが影響しているようだ。

小糸製<7276>:1619円(同+14円)
続伸。昨日はUBSのトップピック評価で強い動きが目立っていたが、本日も逆行高の展開に。みずほではトヨタ系部品メーカー6社の業績予想を上方修正しているが、株価指標の割安感後退などを背景に「買い」推奨は同社のみとなっている。セクター内での位置づけが一段と高まる格好にも。なお、目標株価は1660円から1770円に引き上げているようだ。

ジーンズメイト<7448>:457円(同-53円)
下落率トップ。前日に業績下方修正を発表、既存店売上高の不振を背景に、通期営業損益は従来予想の3.9億円の赤字から12億円の赤字に下方修正している。同時に発表した1月の月次動向でも、既存店売上は4ヶ月連続での2ケタ減となっている。さらに、3000円分の株主優待券といった株主優待制度の廃止も発表。

富士火災<8763>:99円(同+3円)
買い優勢。米AIG傘下企業を割当先とした第3者割当増資を実施と発表、一株86円で1億5700万株を割り当てる。株式価値の希薄化よりも、財務基盤の拡充やAIGとの関係強化によるシナジー期待を評価する動きが先行へ。なお、発行済み株式数は28.8%の増加となるようだ。

コロムビアME<6791>:40円(同+7円)
賑わう。フェイス<4295>が31.39%の株式を投資会社から取得、筆頭株主になると伝わっており、材料視される格好になっている。新たなビジネス展開などシナジー効果の示現が期待されるほか、信用補完にもつながっていくとの見方。一方のフェイスも、豊富なコンテンツ活用による新展開が期待される形から、買い先行の動きになる。
株式会社フィスコ
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by momotaro-sakura | 2010-01-22 18:50