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日経平均反落、短期筋の利益確定売りでマイナス圏

日経平均反落、短期筋の利益確定売りでマイナス圏
2010年 04月 27日 12:14 JST

財政健全化法案、今国会への提出可能か今月中に判断=財務相 郵政改革法案の閣議決定は30日=亀井郵政・金融担当相 対ギリシャ支援実施にドイツが条件設定、ギリシャ国債下落 米上院が金融規制改革法案の審議入り否決  [東京 27日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は反落した。前日約250円超と大幅高となったことから短期筋による利益確定売りが先行。外為市場で円安基調となっており輸出株が買われやすいが、序盤からマイナス圏でもみあった。
 国内企業の決算発表が本格化しており、決算絡みで個別株の取引が中心となった。業績予想を上方修正した日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)は年初来高値を更新した。海運や電機などの発表を前に先回りして買う動きもみられたという。

 前場の東証1部騰落数は値上がり437銘柄に対して値下がり1079銘柄、変わらずが148銘柄。東証1部の売買代金は6855億円にとどまった。

 前場は決算を手掛かりとする取引が中心だった。前日250円超の大幅高だったことで短期筋が利益確定売りを出し、マイナス圏で寄り付いた。ただ、下げは限定的。海運や電機、機械などの主力企業の決算発表を前に投信や信託が先回りして買う動きがみられた。1社が数十銘柄と幅広い買いという。その他は動きにくく様子見ムードが広がっている。

 前日から本格化している国内企業の決算発表で当初予想より上振れしている個別株が物色された。日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)は買い先行で、年初来高値を更新。26日に2010年3月期の通期連結業績(米国会計基準)予想を上方修正したことが好感された。市場では「株価は大きく上昇してきているが、コンセンサスを上回る上方修正だ。HDDの好調さをみれば11年3月期の営業利益見通しは3000億円程度まで引き上げられるのではないか」(外資系証券)との声が出ている。

 一方、花王(4452.T: 株価, ニュース, レポート)は弱含み。同社は2011年3月期の連結営業利益が増加するとの見通しを発表したが、営業利益予想が保守的とみられ、売られた。市場では「景気回復局面で市場の関心がディフェンシブに向いてない」(国内投信のシニアファンドマネージャー)とみられ、利益確定売りが観測される。

 これらのほか、原油価格の小幅低下を背景に石油・石炭や鉱業など関連株が売られた。また、米上院が金融規制改革案について手続き上の採決を実施する見通しを受け、金融株が下落、東京市場もこの影響で証券株などが下げた。ただ、利益確定売りに押されたが、相場の過熱感が解消されつつあるなか日経平均は1万1100円台で下げ止まっている。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威)

by momotaro-sakura | 2010-04-27 14:02