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小沢氏出馬経緯で菅氏と応酬…民主代表選討論会

小沢氏出馬経緯で菅氏と応酬…民主代表選討論会
民主党
 民主党代表選(9月14日開票)に立候補した菅首相と小沢一郎前幹事長は2日午後、東京・内幸町の日本記者クラブで、同クラブ主催の代表選討論会に出席した。


 来年度の予算編成について、小沢氏は「(省庁の所管別に)一律10%カットという方法は、自民党政権下での旧態依然とした手法と同じだ。民主党が国民に約束した方法とは違う」と菅首相を批判。これに対し、菅首相は「この1年は政治主導で試行錯誤を行ってきた。個々のプロセスの段階で評価するのは『木をみて森を見ない』ということだ」と反論した。

 福祉政策の方向性について、菅首相は「ある程度の負担をしても将来安心な社会を目指すことが国民の思いだと考える」と強調したのに対し、小沢氏は「福祉と国民負担は相対的な問題。北欧型のような非常に大きな負担は無理があるので、費用対効果を見て決めるべきだ」と異論を唱えた。

 地方主権に関しては、菅首相が「幕藩体制から中央集権国家に変革した明治維新と逆を行いたい。中央官庁から地方へ財源と権限を委譲すべきだ」と主張。小沢氏も、「自民党政権下で格差が広がり、地方の衰退が著しい。地方へ大きな予算をさき、地方経済の活性化を図るべきだ」と述べ、国家公務員の天下りの全面禁止、独立行政法人や特殊法人の廃止などにも言及した。


 小沢氏の代表選出馬の経緯などを巡り、「迷走したのではないか」との質問が出たが、小沢氏は「我々は迷走していない。鳩山前首相が挙党体制を作るために骨折りしてくれたが、菅首相の方から、密室の談合になると言われて話し合いは出来なかった」と答えた。これに対し、菅首相は「小沢さんが最高権力者であることを了解するための話し合いなら出来ないので断った」と述べ、小沢氏について、「資金力の強さ、仲間の数の強さ。お金と数の原理が色濃いと思っているのは私だけではないだろう」と皮肉混じりに評した。

 討論会は、民主党の重点政策や政権運営の手法などを中心に意見交換が行われた。

(2010年9月2日14時32分 読売新聞)

by momotaro-sakura | 2010-09-02 15:00