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低侵襲医療機器としての薬剤溶出ステントへの期待

低侵襲医療機器実用化フォーラム・ナノメディシン研究会■
テーマ:低侵襲医療機器としての薬剤溶出ステントへの期待
コーディネーター:九州大学大学院医学研究院 江頭健輔 先生
日時:平成19年12月20日(木)13時から17時
場所:東京慈恵会医科大学 大学1号館3階講堂
(詳細・申込など)
http://www.jaame.or.jp/kenkyu/k_forum.html

(コーディネーターより)

薬剤溶出ステント(DES)は、いわゆるbreakthroughテクノロジーとして登場し、
2003年以降世界で600万人以上の患者がDESの治療を受けたとされています。しか
し、DES留置症例において遅発性ステント内血栓などの有害事象が報告され、心
筋梗塞や心臓死をむしろ増加させる可能性が指摘されました。DESは従来のステ
ント(Bare metal stent: BMS)と比較して、再狭窄は少なくするが少なくとも
患者の生命予後は改善しないという報告がなされています。
 まだ決定的結論が得られていない状況でありますが、これらの臨床知見は「現
行のDESはもはや最終ゴールではない」ことを示しています。そこで本フォーラ
ムでは「低侵襲医療機器としての薬剤溶出ステントへの期待」を企画しました。
医療ニーズとして次世代DESに期待することを血管生物学ならびに血管内視鏡の
お立場から講演を頂くよう企画しました。技術ニーズとして、生体吸収性ナノ粒
子のコーティングや生体吸収性Mgステント、新規約剤溶出ステントなどを取り上
げ、ご講演をしていただきます。さらに、次世代薬剤溶出ステントの審査の現状
と展望についても講演いただくことで、実用化に向けて何をすべきかを学びたい
と思います。本フォーラムが次世代薬剤溶出ステントの実用化に向けた助けにな
れば幸いです。


(コーディネーター講演)
オーバービュー;薬剤溶出ステントの問題点と新規対策
 九州大学大学院医学研究院 江頭健輔 先生
 
(医療ニーズ)
次世代薬剤溶出ステントへの期待~血管生物学の立場から~
 東京大学大学院医学系研究科 佐田政隆 先生
血管内視鏡が語る次世代薬剤溶出ステントへの期待
 日本大学医学部循環器内科 平山篤志 先生

(技術シーズ)
生体吸収性ナノ粒子の設計とステントコーティング
 ホソカワ粉体技術研究所 辻本広行 先生
医療用生体吸収性マグネシウム合金の開発
 物質・材料研究機構生体材料センター 山本玲子 先生
新規国産薬剤溶出ステント
 日本ステントテクノロジー 山下修蔵 先生

(特別講演)
薬剤溶出ステントの展望~今後の審査・承認の立場から~
 医薬品医療機器総合機構医療機器審査部 小志戸前葉月 先生
by momotaro-sakura | 2012-09-20 16:46 | 健康管理/先端医療