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鉄道大国・日本の先進技術は世界で快走できるのか

鉄道大国・日本の先進技術は世界で快走できるのか
2013/1/21 7:00
情報元 日本経済新聞 

 ここ数年、鉄道分野に注力する企業が世界的に増えている。新興国を中心に、同市場が今後も着実に成長していくと見込まれるからだ。

 欧州の鉄道業界の団体「the European Rail Industry(UNIFE)」によれば、2009~2011年までの年間平均の市場規模は約1460億ユーロ(1ユーロ=107円換算で約15兆6500億円)。これは、2007~2009年までの同約1360億ユーロに比べ…


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国産の鉄道技術輸出を加速 三菱重工、試験センターを14年稼働へ 2012/12/13 21:38  情報元 日本経済新聞 

三菱重工業が鉄道技術など交通システムの輸出強化に乗り出した。同社は13日、国際基準に準拠した車両の性能試験などに対応できる総合交通システム検証施設「MIHARA試験センター」を建設すると発表した。2014年3月をめどに運用を始める計画で、投資総額は50億円弱。同社の三原製作所(広島県三原市)内にあるに鉄道の周回コースを拡張し、軌道や架線を整備するための研修設備なども新設する。他の車両メーカーなどが利用できるようにし、日本が強みを持つ鉄道インフラ技術を向上させ、海外にアピールする拠点としたい考えだ。

三菱重工の菱川明常務(左)と渡辺芳治交通事業部長(13日、港区)
 「日本の鉄道システムの輸出に貢献したい」――。三菱重工の菱川明常務執行役員は会見でこう語った。新たに建設する施設では、現在ある鉄道試験線に比べ約5倍の長さ(3.2キロメートル)に拡張する。最高速度時速100キロメートル、シミュレーション上では時速160キロメートルで、車両の性能や騒音試験ができるようになる。

 米国や欧州には国際規格に対応した試験センターがあるが、日本国内では検証施設がなく、車両や信号など交通システム全体が完成してから現地で走行試験などをするためにコストと時間がかかっていた。

 また、「車両、通信、信号、運行管理など個別の要素を1つのシステムにまとめあげ、それぞれの機能が正しく稼働するように完成させる設備は珍しい」(同社機械・鉄道事業本部の渡辺芳治事業部長)という。



「MIHARA試験センター」の建設で輸出競争力の強化を目指す
 新検証試験センターでは、東南アジア諸国やインドなど新興国向けに納入する車両について外国人の研修や人材育成をするほか、現地の工事についてトレーニングする設備を用意する。

 新興国の都市部などでは、深刻な交通渋滞が発生、環境悪化などがおこり、自動車やバイクなどから鉄道に市民の足を置き換えようとする「モーダルシフト」の需要が大きい。三菱重工は、都市部の交通インフラの導入実績では、カナダのボンバルディアやドイツのシーメンスなどの欧米メーカーなどと肩を並べるという。だが、「中国や韓国などのメーカーの台頭で、競争が激化している」(菱川常務)といい、国際規格に対応する交通システムの試験設備の整備が急務となっている。同社は、新試験センターを他企業にも開放し、試験を効率的に実施する考え。現在交通事業で得ている500億円の売り上げを14年度末までに1000億円に引き上げたいと目標を掲げている。

(電子報道部 杉原梓)
by momotaro-sakura | 2013-01-24 13:42